朝から重い。「何もしたくない日」がやってくる理由
誰にでもあります。
起きるのも面倒、SNSだけが進んでいく、だけど自分は動けない。
こうした「何もできない日」が続くと、
「自分はだらしない」「こんなんじゃ人生ダメになる」と、
自分を責めるスパイラルに陥りがちです。
でも、それは心と脳の“エネルギー残量”が減っているだけ。
この記事では、そんな日に実践してほしい「科学的に理にかなった最低限ルーティン」を紹介します。
明日を少しだけ楽にするために、**今日を“完全に諦める”のではなく、“守る”**ための工夫です。
1|「身体を起こす行動」だけやる|脳を騙す3分間ルール
人はやる気がないとき、心を動かそうとしますが、
**実は「身体の方を先に動かしたほうが効果的」**という研究があります(※注1)。
そこで使いたいのが、「起き抜け3分の身体タスク」:
✅ 顔を冷水で洗う
✅ コップ1杯の水を飲む
✅ 深呼吸を3回(寝ながらでもOK)
この3つで、「交感神経→副交感神経」へのスイッチが入り、脳は「起きる準備」が始まります。
🔍 ポイント:
“行動が感情を変える”という原理を利用。「気持ちをなんとかしよう」としないことがカギです。
2|「部屋の1アクション」で、視界を整える
人の脳は「散らかった空間」にいると、それだけでストレスを感じ、やる気がさらに下がるといわれています(※注2)。
だからといって、丸ごと片づけようとすると燃え尽きます。
そこで使うのが、「1アクションだけルール」。
たとえば:
- ゴミを袋に集める(捨てなくてもよい)
- テーブルの上だけ何もない状態にする
- 洗濯物を“たたまずに1か所に積む”だけ
「できてない」じゃなくて「手をつけた」が大事。
その行動が**「今日はゼロじゃなかった」と思わせてくれる心の証拠**になります。
3|「今日を守るだけでいい」と決める|予定は“未来の自分”に任せる
「何もできなかった日」ではなく、
「今日は守りに入る日だった」と決めてしまいましょう。
実際にメンタルが落ちているとき、脳は複数の判断やタスク処理が困難になります。
その中で無理に“やること”を探すと、自己否定だけが強くなってしまいます。
✅ 今日だけは「やらなくていいことリスト」を作る
✅ 明日の自分に手紙を書く(やることを残すだけ)
✅ 「寝る」「食べる」だけをこなしてOKと決める
🔍 補足:
「休むことに罪悪感を持たない」のは無理です。だからこそ、“ルールとして休む”ことが、自分を肯定する第一歩になります。
🧠 実は「何もできない日」は、回復のチャンスでもある
何もできない=怠けている、ではありません。
むしろ、心と脳が「一回止まって、補給してくれ」と言っている状態です。
そんなときは、
- 身体を動かす(最小限でOK)
- 視界を整える
- 自分に「今日は守るだけでいい」と許可を出す
この3つで、次の日の自分は「もうちょっと頑張れる状態」になっています。
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