はじめに
「何度片付けてもまた散らかる」
「収納グッズを買ったのにごちゃつく」
「後片付けが苦手。正直、やりたくない」
そんなふうに感じている人は、片付け方そのものではなく、**片付けを難しくしている“見えない理由”**に気づいていないのかもしれません。
この記事では、部屋が片付かない原因を根本から見直す7つの視点と、**片付けが「やりたくなくなる理由」**への具体的な対処法まで解説します。読み終える頃には、あなたの部屋と気持ちが少し軽くなっているはずです。
1. 物の「定位置」が決まっていない
なんとなく置いた物が、なんとなく出しっぱなしに。「置く場所が決まっていない物」は散らかる運命です。
対処法
- 「使う場所の近く」に物の定位置を作る
- 定位置がわかるようにラベリング
- 「動線」と「使用頻度」を意識して配置
2. 収納グッズが合っていない
収納ボックスやケースを増やしても、「使いにくい」「出しにくい」なら逆効果。
対処法
- 収納を増やす前に、中身の見直し
- よく使う物ほど「ワンアクション収納」に
- 高さ・奥行きを事前に計測。“映え”より“合う”を重視
3. 物が多すぎる(でも理由がある)
「なんか手放せない」「いつか使うかも」…その気持ちはよくわかります。
でも、収納のキャパを超える量は、どんなに整理しても片付きません。
対処法
- 「1年使っていない」「存在を忘れていた」は手放し候補
- 同じカテゴリで「お気に入りだけ残す」方式に
- 思い出品は“厳選ボックス”を1つ用意するだけでスッキリ
4. 「後でやる」がクセになっている
食べ終わった後、洗濯物を取り込んだ後、着替えた後…
「後でやろう」と思ってそのまま。
気がつけば“後”の山がどんどん大きくなります。
対処法
- 「使ったら戻す」を徹底(最初の3秒だけ頑張る)
- 「今このタイミングしか無理」と割り切るクセをつける
- 視界に入る範囲から先に整えると、やる気が続きやすい
5. 後片付けが「苦手」なのではなく、「イヤ」になっている
これは見落とされがちですが、
「後片付けが面倒」と感じる本当の理由は、精神的なハードルの高さにあります。
たとえば、
- 部屋全体が散らかっていて何から手をつけていいかわからない
- 「自分だけが片付けている」ことに不満がある
- 「片付けなきゃ…」という義務感がストレス
などなど。
じゃあ、どうしたら「やる気」が出るのか?
対処法
- 「片付けタイムは5分だけ」と決めて、ハードルを下げる
- BGMを流す、タイマーを使うなどで気分を切り替える
- 終わった後の“ごほうび”(お茶・お菓子など)を設定
- 「やりたい場所だけ」「床だけ」など“範囲をしぼる”
6. 家族や同居人と「ルール」が共有されていない
自分だけががんばっても、他の人が戻さなければ散らかるのは当然です。
対処法
- 「ここにはこれを戻す」など、具体的なルールを作る
- 家族会議でルールを決めると、納得感が得られやすい
- 小さな子どもには“自分で戻せる高さ・簡単さ”が大事
7. 「完璧主義」がブレーキになっている
片付け=一気にやらなければ意味がない。
きっちりやらなきゃ、という気持ちが逆に行動を止めていることも。
対処法
- 「ちょっとでもやれば合格!」と考える
- 写真を撮って、ビフォーアフターで自分をほめる
- 今日は1割、明日は3割…と分割してOKにする
まとめ|片付かないのは「やり方」じゃなく「気持ち」だったかも
片付けがうまくいかないと、「私ってズボラだから…」と自分を責めてしまいがちです。
でも、実は片付けられない理由の多くは、“仕組み”と“気持ち”のすれ違いにあるのです。
まずはどれかひとつ、自分に当てはまりそうな項目を試してみてください。
完璧でなくて大丈夫。少しずつ心地よくなる工夫を重ねていくことが、何より大切です。
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